鉄道で国境越え!Amtrakでバンクーバーからシアトルへ行ってみた

こんにちは、七宮さん(@shichinomiya_s)です。

先日、カナダのバンクーバーからアメリカのシアトルまで、Amtrak という鉄道で行ってみました。

乗車レポと乗車に役立ちそうな情報をまとめておきたいと思います。

 

バンクーバー ↔ シアトル を結ぶ鉄道

バンクーバー ↔ シアトル を結ぶ鉄道として、Amtrak Cascades 号が存在します。

1日に2本のダイヤで運行されています。

 

2025年7月現在では、以下の2本がシアトルに向けて走っています。

517 Amtrak Cascades 7:15 → 11:40 (4時間25分)
519 Amtrak Cascades 16:45 → 21:10 (4時間25分)

逆にシアトルからも、以下の2本が運航しています。

516 Amtrak Cascades 8:30 → 12:30 (4時間00分)
518 Amtrak Cascades 18:00 → 22:00 (4時間)

 

私たちは、行き517号, 帰り518号でバンクーバー ↔ シアトルを往復で乗車しました。

バンクーバーからシアトルへ遊びに行くのであれば、ちょうど良いタイムテーブルですね。

ちなみに、バスのほうが早く着いて費用が安いのは内緒です。列車のほうが楽しいに決まっている。(断言)

 

Amtrak Cascades 号 の切符の買い方

Amtrak の公式ホームページ から乗車券を購入することが可能です。

3か月以上前だと、片道$40 くらいでの購入が可能です。3か月を切ると、急に高くなりますw

私たちは、1か月前くらいに購入してしまったので、片道$85 でした…(泣)

 

座席には、Coach, Business の2つがありますが、よほど余裕がある方でなければCoach で十分だと思います。

(Business だと駅のラウンジが使えるとかありますが、どちらの駅にもありません)

 

購入すると、メールにPDF でeTicket が飛んでくるので、印刷して持っていきましょう。

印刷しておくと、イミグレの時に帰りのチケット確認でスムーズになります。

 

ESTA と I-94W の取得

陸路でのアメリカ入国では、ESTA と I-94W の取得が必要です。

空路ではESTA だけで完結しますが、陸路での入国の場合は 追加でI-94W を取得しなければいけません。

 

慣れている人でなければ、I-94W ってなんぞや?から始まると思いますが、

アメリカ合衆国に陸路で入国するビザ免除プログラム(VWP)対象国の渡航者向けの入国記録フォームです。

費用は$6 です。ESTA は2年間有効ですが、I-94W は入国毎に毎回必要になります。

 

I94 – Official Website からネット申請 or スマートフォンのアプリから申請が可能です。

申請方法については、以下をご確認ください。

【アメリカ陸路入国】I-94 / I-94Wとは?取得方法・費用・確認方法を画像付き解説 (記入例)

※ I-94W は当日支払も可能ですが、イミグレ時に別室へ連れていかれるようです。事前申請をお勧めします。

 

実際にバンクーバー → シアトル へ向かってみた。

 

間違えてWaterfront 駅に行かないようにしよう

Amtrak Cascades 号は発着する駅は、「Pacific Central Station」になります。

※ Waterfront 駅 ではないのでご注意ください。

アメリカへの入国審査もあるので、90分前には駅に到着していることが推奨されます。

私は早朝5:40に駅に着きましたw

駅の近くをExpo Line が通っていますが、朝8時が始発電車なので、タクシーで向かうことをお勧めします。

 

 

駅到着から税関申告書(入国カード) の記入まで

駅には座れるベンチ・お手洗いがありました。

写真の左側に列ができているので、入国カードを記載した後、ここに並ぶ感じになります。

駅に着いたら税関申告書を記入します。「Amtrak」のロゴがある机に置いてあります。

本来であれば、スタッフの人から受け取るんでしょうけど、みんな勝手に取っていました。

 

よく見かけるアメリカの税関申告書(入国カード)です。

書き方は 米国の出入国カードの記入例 を参照するとよいと思います。

 

記入が終わったら、自然にできている列に並びます。

この写真も6時前ですが、すでに列ができ始めています。

 

荷物の計量と入国審査

入国審査の前に、荷物の計量をされます。23kg以下の荷物が2個まで無料で預入可能です。

ここら辺の情報は変更があるかもしれないので、公式ページで確認をおすすめします。

Baggage information

 

入国審査は6:10くらいから開始しました。もちろん、ビジネスクラスを利用の方から優先ですw

入国審査では、渡航目的滞在日数滞在先帰りのチケットの確認をされました。

指紋も採取されるのですが、採取する指を日本語で指示してくれました。

突然「オヤユビ」と審査官から言われたのを今でも忘れられませんw

※他の人の情報によると、I-94 の料金を支払っていないと別室送りになるらしいです。

 

入国審査を突破、いよいよ乗車

入国審査をクリアすると、いよいよホームに向かいます。

海外の動力集中型の列車はカッコいいですね。いかにもパワーがありそうです。

 

ホームの途中で、預入荷物を預けるコーナーがありますので、そこでチケットを見せて荷物を預けます。

クソデカスーツケース *2 を預けたので、5ドルくらいのチップを渡しておきました。

車内はこんな感じで、コーチクラスは自由席です。

半分の座席が進行方向とは反対側に向いているので、よく見極めてから座りましょう。

荷物棚にも国内線機内持ち込み可能なサイズのスーツケースなら余裕で入りそうです。

 

チケットは荷物棚にホルダーがあるので、こんな感じに入れておきます。

ちなみに、7:15の発車時刻を待たず、6:58には列車が動き出しました。海外らしいですね。

 

車内の散策・食堂車(売店)で腹ごしらえ

乗車時の写真でお分かりかもしれませんが、かなり車内はきれいでした。

他の人の搭乗記を見る限り、もっとボロボロの車両だと思っていたので、びっくりしました。

写真は撮っていませんが、お手洗いもとてもきれいでした。水回りが若干潔癖な私でも嫌な気はしませんでした。

 

一応、車内には速度計が付いていました。時計表示は壊れてましたw

どこを切り取っても、日本では見慣れないデザインですよね~

 

車内には、簡単な軽食を販売する食堂車(売店) が付いています。

写真にメニューが写っていますが、飲物・軽食を買うことができます。

公式ページに Bistro Menu が掲載されているので、要チェックです。

列車内ではアメリカドルが必要です。もちろん、クレジット決済(タッチ決済)も可能でした。

ちなみにクレジット端末でチップ選ぶ画面が出てくるタイプです。

スタッフの方が1人しかいないので、提供に時間がかかって列ができるので注意です。

また、結構揺れるので、こぼさないように注意しましょう。床にはこぼした後が多数ありました…

私はStarbucks Coffee ($2.50)とBreakfast Sandwich ($5.50) を購入しました。

私が行った際のレートにすると、1,200円でしたw (たかい)

 

気になる電車内の治安状況

私が乗った列車はとても平和でした。様子がおかしい人などはいなく、ファミリーが多い印象でした。

列車内も爆睡している方がとても多く、治安のよい証拠かなと思いました。私もちょっと寝ましたw

ただ、貴重品は身に着けるのは言わずもがなの鉄則ですね。

 

越境してアメリカへ入国

カナダ国内は時速30km/h ~ 40km/h で走っており、とても遅く感じました。

日本の朝ラッシュ時の通勤電車と似たものを感じましたw

8:26 カナダとアメリカの国境にたどり着きました。

車で越境する場合、インターチェンジみたいな所で入国審査を行うみたいですね。

 

ここで列車も一時停車します。

座席に戻り、パスポートの顔が見えるページを出しなさいとアナウンスが流れるので、各自準備をします。

 

アメリカの入国審査官と麻薬探知犬が電車内を1周し、問題がないかチェックします。

税関申告書(入国カード)の回収・顔写真のページを見られただけで、特に質問などはされませんでした。

 

全員のチェックが完了すると再び列車が動き出します。

アメリカ国内に入ったら速度を出すので、爽快感があります。

アメリカ国内に入ると、消えていた上部のモニターの電源が付きました。

また、車内のWi-Fiサービスも利用することが可能ですが、遅すぎて使い物になりませんでしたw

ここから先、アメリカ国内の駅に何か所か停車して目的地に向かいます。

ついたと思ったら404吐いてましたw

 

到着から荷物受け取りまで

11:56 シアトルのKing Street Station に到着しました。

駅の手前で10分くらい抑止していたからか、15分ほどの遅延でした。

駅内部はこんな感じで、思った以上に人がいる印象でした。

預入荷物は、その名の通り「BAGGAGE」と書かれた場所で受け取ります。

空港によくあるベルトコンベア(?)みたいので荷物が流れてきます。

荷物がなかなか出てこなくて、20分くらい待ちましたw

急ぎの方は預け入れしないほうがいいかもしれないです。

 

駅前は大量のタクシーが出待ちしている

荷物を受け取ったら、Lyft という配車アプリでタクシーを呼びました。

駅の外には大量のタクシーが路駐して出待ちしているので、 通常よりちょっと安い Wait & Save でも瞬時に配車確定しました。

円安でドルはかなり割高なので、ちょっとでも節約をおすすめします。

私たちは駅から3マイルほど離れた Lake Union 付近のホテルに宿泊しましたが、渋滞にハマったのもあってタクシー代で7,000円弱取られましたw (小声)

 

まとめ

乗車レポと乗車に役立ちそうな情報をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。

私は、列車を使っての越境を人生でしてみたかったので、とてもワクワクし、とても良い経験になりました。

 

こちらに記載の情報は2025年7月に乗車した際の情報になります。最新情報は公式サイトなどをご確認ください。

この情報がちょっとでも役に立つことを祈ります。最後までお読みいただきありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です